誕生日と年齢
今週誕生日を迎えたので、誕生日について調べたところ、誕生日の前日に1歳年をとっているということがわかりました。
明治35年(1902年)施行の「年齢計算ニ関スル法律」にそれが定められています。年齢は生まれた日を1日目とするので、誕生日の前日をもって満1年となります。
例えば7月14日が誕生日だとすると、7月13日午後12時に1歳年をとっているということになります(法律上では、7月13日午後12時と7月14日午前0時は別の物として考えられています)。
誕生日の前日に関わる手続きの例として、介護保険料の徴収が挙げられます。
介護保険料は、「満40歳に達したとき」から徴収が始まります。
「満40歳に達したとき」とは40歳の誕生日の前日のことですので、その日が属する月から介護保険の第2号被保険者となり、介護保険料が徴収されます。
8月1日が誕生日の場合は「満40歳に達したとき」は7月31日になるので、7月分から介護保険料が徴収されます。
ちなみに、冒頭に記載のある「年齢計算ニ関スル法律」は、数え年を廃止して満年齢を使うことになっていましたが、当初、満年齢はあまり浸透しませんでした。
満年齢が広く使われるようになったのは、昭和25年(1950年)施行の「年齢のとなえ方に関する法律」で義務付けられてからであり、日本ではそれ以降に個人の誕生日を祝う習慣ができたようです。