個性を大切に

今月のスピーチは、個性について考える機会があったので発表したいと思います。

土曜日に娘のランドセルを見に行きました。

我が家が行ったところは、全部で20色ありました。

娘は「ピンクか紫にする!」と言っていたので、二択になるかと思いきや、

まずピンクで4色、紫も4色、もはやピンクか紫かわからないのが1色あり、計9色から選ぶことになりました。

私の時は、男の子は黒、女の子は赤。そういうものだと思っていたので、個性のカケラもありませんでした。

今はランドセルの色もそうですが‘個性を認めていこう’という流れを様々なところで感じます。

 

以前、企業の人事部にいた時に少し面白いことをやったのを思い出したのでご紹介します。

人事施策の一環で、ストレングスファインダーを取り入れたことがありました。

皆さんはストレングスファインダーをご存じですか?

アメリカのギャラップ社という、人間の強みを研究している会社が開発した「才能診断」ツールのことです。Webサイトで177個の質問に直観で答えることで、自分がもともと持っている才能を知ることができます。

そんなストレングスファインダーに関連する本に書いてあった、こんな言葉が心に残っています。

 

自分にない資質をうらやむのではなく、自分が持つ資質を認めてそれを受け入れたときにこそ、すばらしい結果を出すことができます。

あなたではない他の誰かになるのではなく、自分が持つ資質を磨いてあなたらしさを極めていくのです。

自分らしくあることは決して自己中心的なことではなく、自分らしいかたちで誰かのために貢献することなのです。

(トム・ラス(2017)『さぁ、才能に目覚めよう新版ストレングスファインダー2.0』日本経済新聞出版)

 

読み返して思ったのは、

個性を大切にするということは、まずありのままの自分を受け入れて、そのゆるぎない自分を持った上で、他者に対してもその人の価値観や考え方を受け入れてその人のことも大切にする。

それがお互いにできたら、個性を大切にしていると言えるのだと思います。

 

最後になりますが、娘は両親の助言むなしく、1番可愛らしいピンクのランドセルに決め、

これでもかとオプションを付けて、あるがままの自分の選択に満足そうに帰りました。