心温まるSL旅

先日のお盆休みに家族で鬼怒川温泉へ旅行にいってきたのですが、電車旅ということもあり、道中で「SL大樹」という蒸気機関車に乗ったときのお話です。

私は初めてSLに乗ったので、当然のことながら、石炭を燃やし、蒸気の力でSLの大きな車体を動かしていることに驚きました。また、煙突から吹き出す黒い煙や、「ポッポー!!」という迫力ある汽笛など、機関車にしかない魅力をたくさん感じることができました。

そんな魅力たっぷりのSL大樹に乗って私が一番驚いたのは、SLが通りかかると沿線の地域住民の方々がみなさん揃って笑顔で手を振って見送ってくれたことです。

線路脇のお宅に住むご家族や、踏切を待つ親子、表情が見えないほど遠くでキャッチボールをしている少年、ロードバイクで並走してくれるお兄さんなど、SL大樹が通りかかるたびにお年寄りから子供までみんなが手を振って見送ってくれました。

鬼怒川に行くのは今回が初めてだったのですが、地元の方々に手を振ってもらえただけで、とても歓迎されている気がして、その日一日はなんだか嬉しい気持ちのまま観光することができました。

SL大樹は今年8月で運行7周年を迎えたようで、乗客に広報誌が配られており、いつも沿線でSL大樹をお見送りしている方々から、お祝いや応援のメッセージがたくさん寄せられていました。その中には、お見送りするのが毎日の日課になっていて、乗客の方々が手を振り返してくれるのが嬉しいという言葉もありました。

SL大樹のお見送りが、乗客と鉄道会社、そして地域のみなさんの心を結んでいるのだなと感じました。

私たちも地域に根ざした事務所であり続けることを理念として掲げていますが、あいさつや笑顔といった何気ないコミュニケーションが持つパワーの大きさや素晴らしさに気が付かされる1日となりました。