労災保険の「特別加入」の対象が広がります!
『ウーバーイーツ配達員』にも労災保険が適用へ
新型コロナウィルスの影響で巣ごもり需要が後押しし、国内に急速にサービスが広がっているウーバーイーツですが、2021年7月現在配達員の人数はすでに10万人を突破したと言われています。
新たな働き方・サービスとしてすっかり市民権を得た一方で、さまざまなトラブルも聞かれるようになりました。
その1つが配達員の労災保険の問題です。
2021年7月時点では、ウーバー配達員は労災保険に加入できないことをご存じでしょうか。
個人事業主にあたり、ウーバーイーツ本部と配達員の関係は雇用関係ではなく請負契約となっているためです。
ですが配達員には業務中にさまざまなリスクが存在します。交通事故や熱中症などの体調不良、事件に巻き込まれるなどの報告もあります。その際の治療費や補償が得られない労働状況を改善するために、制度を見直すべきとの声が多く上がっていました。
その結果、2021年9月以降ウーバーイーツ配達員の労災保険への「特別加入」が認められることになりました。通常労災保険は雇い主が保険料を支払いますが、自己負担することで労災保険に加入できます。
「特別加入」が認められている他の業種には建設業やタクシードライバーの一人親方などがありますが、その方々の加入者も基本的に保険料は自己負担となっています。今年4月には俳優やアニメーターなどの業種にも対象が広がりました。
国内に約17万6千人いると言われているフリーのITエンジニアも今回「特別加入」の対象となります。
働き方がますます多様化していくことにより、今後もさまざまな議論が続くと思われますので今後も注目してまいります。