誕生日に思うこと・想うひと
今日は私の誕生日です。
あと2年で介護保険料が控除される年齢だと実感するとともに、その『介護』という言葉を身近に感じることがあり、そのお話をさせていただきたいと思います。
私の実家の近くに住む92歳と84歳の祖父母が、自分たちで生活することが大変になり先日老人ホームに入りました。75歳で叔父に引き継ぐまで薬剤師として調剤薬局を営んでいた江戸っ子です。
幼い頃はよくお店で遊んでもらい、高校生で服装や髪型が派手になった私はよく叱られていましたが、とても元気でいつもお店に立ち、お客さんや商店街の人たちとの繋がりを大切にしていたのが印象的な自慢の祖父母です。
今、日本は長寿の時代ではありますが、自立した生活を送れる『健康寿命』との差は開いていて、自治体や企業がそれを伸ばす取り組みを行うなど注目されています。祖父母が70歳を超えても生き生きと働く姿を見てきて、その姿に憧れ、元気の秘訣は『やりがいを感じて日々働くこと』ではないかと個人的には考えています。『生きることは働くこと』と自然体で働く祖母がよく言っていたのを覚えています。
高齢者の就労については、生活習慣病を予防する効果や社会との繋がりが健康寿命を延ばすというデータもありますが、逆に退職に伴い勤務時のストレスが軽減され健康寿命が延伸するという研究もあり、結局は当人の環境次第なのかもしれません。
ただ私は祖父母のような自分なりに働く意義を持って仕事をし続けることで、新しい出会いや生きがいを感じながら素敵に年を重ねていきたいと常々考えています。
自分の元気な祖父母が介護が必要な状態になり施設に入るなんて想像もしていなく、近くにいるからいつでも会えると考え、自粛の意味もありましたがしばらく会っていなかったので、今は非常に切ない気持ちです。人生何が起こるかは本当にわかりません。
コロナが収束したら、“いつでも会えるから”ではなく、会いたい人にはすぐに会いに行こうと決意した次第です。
皆さんも、会いたい人を思い浮かべ、会えるまでしっかり感染対策を続けながら過ごしていきましょう。